年末に2015年はどんなのをよく聴いたかなと思い返したりいくつか聴き直したりしながらそのときの気分で10作選びました。順番は順位ではなく作品と出会った時系列に並べたつもりです。

 

(上段左から右)

MALOS MODALES / CRONICAS TERRESTRES

メキシコのパワーポップ/ガレージ/パンクバンドの2作目。2月くらいにBandcampにアップされてたこのEPを聴いて即やられました。前作よりも好きです。胸を引き裂くメロディーに泣き虫ボーカルがたまりません。

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La Urss / Maravillas del mundo

聴いたらかっこよくてたまげたスペインのパンクロック バンドの3rdアルバム。陰りを帯びながらキャッチーでどこか捻くれた妖しい雰囲気を纏ったサウンドがツボにはまりました。今作を出しているSabotage Recordsは、Daily RitualやThe Stops, Terrible Feelings, G.L.O.S.S.のレコード等、ここ最近のリリースも良いものばかりでこれからも目が離せません。

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DUELO, ACCIDENTE / Split

それぞれのバンドが2014年に出したレコードをかなり聴きましたので、そんな2組によるスプリットは個人的に期待しておりました。双方ともこれまでと同じように、歌詞はポリティカルに曲はファストかつキャッチーかつメロディックに独自の色を出してて、またお互いのカバーもばっちり決まった好作品だと思いました。

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Dark Matter / Dark Matter

数年前にThe Assassinatorsが解散、その次に組んだSnigmordも活動を停止、そしていつの間にか始動していたこのバンドの存在を知りました。先行で聴けた一曲が自分の心をばっちり捉えたのでこのデビューEPのリリースを心待ちにしていましたが、このダークメロディックパンクは非常にしびれますね。

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Navel / HEARTACHE

聴けばこのバンドだとわかるNavel節は10年半ぶりのアルバムでも相変わらず健在で、青さの代わりに陰鬱さと物悲しさがさらに増し、まさにタイトルであるHeartacheを体現しているような一枚。新作を聴けるだけでも嬉しいのに内容も言うことなしな極上メロディックパンク。

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(下段左から右)

Bronco Libre, Gewaltbereit / Split

デモがすこぶるカッコ良かったドイツのBronco Libreと同郷のGewaltbereitによるスプリット。Bronco Libre側のみ言及しますが、Youth Avoidersのような切れ味鋭いソリッドな疾走パンクとバーニングメロディックが融合したような1曲目を初めて聴いたときは思わず変な声上げてしまいました。

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Cowcatcher / Desolation Soiree

JawbreakerやLeatherfaceからの影響大で、こういったしゃがれ声のUSラフメロディックの中では一際サッド感がある楽曲をやっていて良かったです。今作の時点ではまだいませんでしたが、知る人ぞ知る良メロディックバンドCrestfallen～25 Riflesをやっていたメンバーが加入したらしいので、今後どうなるか楽しみです。

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Bestiario / Este Infierno

コロンビアの5人組フォークパンクバンドのデビューアルバムです。バンジョー/ウォッシュボード/アコーディオン/コントラバス/マンドリンを駆使し、そのサウンドはアメリカのBlackbird Raum直系といえ、怒りを起爆剤にメッセージを落とし込んだ歌を熱唱するスペイン語フォークパンクがかっこいいです。

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Six7teen / Short but Sweet EP

結成から25年(休止期間含む)にしてついに初の音源をドロップ。おめでとうございます。内容も90年代中期辺りを思わせるCruzian Pop Punkサウンドでにやにやさせられました。現行でこういうバンドあまり見かけないですしね。

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Syndrome 81 / Desert Urbain

フランスのOi! Punkバンドの単独作。冷たい感触のギターと熱いシンガロングのコントラスト、土台に据えられたOi!の骨太なサウンド、ハードコア上がりな雰囲気も含め、なんていうかバランスが自分にとってちょうどいい感じで、不思議な温度感を保ちながら哀愁を喚起してくるメロディックな楽曲にとても惹かれました。ちなみに同じ年に同郷のLitovskとスプリットも出していてそっちも良かったです。そのLitovskはフランスとドイツにまたがる遠距離バンドで前出のBronco Libreのメンバーも在籍しているそうで、これまたかっこいいです。